一軒家でストレスのない安定した無線Wifiを構築した話

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はじめに

こんにちは。ネットワークエンジニアの「だいまる」です。

今回は、戸建を購入したので自宅のWifiを安定かつ高品質でストレスなく利用したかったので、その時に対応したことをまとめていきたいと思います。

戸建の購入に関しては「Note」、自宅のインターネットについては「自宅のインターネット回線にJCOM 5G on auひかりを導入してみた」でまとめているのでご参照頂ければと思います。

自宅インターネット回線をJCOM 5G on auひかりで契約した話

(JCOMの関連記事)

【Note記事】戸建購入の3つの話

購入した無線wifiルータは「Buffalo WXR-11000XE12/N」

今回、購入した無線wifiルータはBuffaloさんの「WXR-11000XE12/N」になります。

Buffalo WXR-11000XE12/N」を購入した3つの理由

このルータを購入した理由は3点あります。

1点目は「JCOMのホームゲートウェイに付属する無線Wifiを使いたくなかった」ためです。

これは個人的な理由ですが、「セキュリティ」「詳細設定」2点から利用しない方針としました。

「セキュリティ」は、レンタルしているWifiルータでは設定が不十分な可能性があるため、多段構成を構築し自宅のLANに入られる可能性を少しでも防ぎたい気持ちがあったためです。

「詳細設定」は、IPアドレスの固定やEasyMeshといった機能を利用できなかったためです。

2点目は、「契約したインターネット回線に適する10Gインターフェース付きのルータが必要だったから」です。

私が契約しているインターネット回線は「5G」となっています。

(JCOM記事挿入)

そのため、5G以上のインターフェース(Ethernet)規格をもった無線Wifiルータではないと、5Gの速度を出せなくなります。

意外と良く見落とす注意点です!

家電量販店でのやりとりを聞いていると、よくこの点を見落としている方が多いなと思います。

以下の図のように「家までは広い道路」だったのが、「家の中から急に狭い道」になったら渋滞が発生し、進む距離や車の交通量が変わってくるようなイメージです。

そのため、契約中のインターネット回線速度と無線WifiルータのWAN側のインタフェースの規格を合わせる必要があります

最後は、高性能なCPUや微調整が可能な外付けアンテナがあるためです。

ブログ運用で利用中のサーバへのアクセスもあるため、必然的にトラフィック量が多くなります。

そのトラフィック量を捌くためには、性能の高いCPUを積んだルータがよかったのです。

また、戸建の場合、アンテナの向きにより、無線の品質が変わってくるため、調整できるルータがよかったのも1つの理由です。

実際に設置して電波強度を測定してみた

設置した後に実際に各部屋での電波強度を調べてみました。

家のざっくり構成は以下の感じで、書斎に無線Wifiルータ「WXR-11000XE12/N」を設置しています。

その時の各部屋の電波強度を表にまとめています。

測定方法はMacbook Proの無線状態を確認する方法(Wifiマーク上でoptionを押しながらクリック)で測定しました。

各部屋の測定場所は無線Wifiルータから一番遠い場所で測定しています。

測定場所TXレート(Mbps)
(2.4G / 5G)
RSSI(dBm)
(2.4G / 5G)
アンテナ数
書斎229 / 1200-34 / -46常時3本
リビング229 / 960-51 / -58常時3本
部屋①86 / 72 -94 / -90常時2本(たまに1本)
部屋②137 / 432 -69 / -68常時3本
部屋③229 / 360-52 / -54常時3本

Buffaloの公式HP上の通信可能なRSSIは2.4Gが「-75dBm以上」、5Gが「-70dBm以上」と言われているため、部屋①の無線品質が悪いことがわかります

部屋①に入った途端、ネット接続が非常に遅くなる

この結果から部屋①の無線品質を向上させるため、元々持っているWifiルータ「WSR-1166DHP4-WH」を中継機として利用することを考えました。

適切な場所に設置した場合、この1台で十分な性能を発揮可能

元々持っていた無線Wifiルータ「WSR-1166DHP4-WH」を中継機に利用

上述の通り、部屋①の無線品質が悪かったため、元々持っていた無線Wifiルータ「WSR-1166DHP4-WH」を中継機として部屋①に設置しました。

親機である「WSR-1166DHP4-WH」と中継機である「WSR-1166DHP4-WH」の接続は無線で行ったところ、品質の改善はみられたのですが、1点新たな課題が生まれました

それは・・・

親機と中継機を切り替えるローミングが非常に遅いこと

自宅ネットワークによるローミングとは、「同じネットワーク内に存在する親機や中継機の中からより良い通信ができる機器を選ぶ」機能です。

ちなみに、どの程度遅いかというと「LINE電話をしながら切り替わるポイントに移動すると5秒から10秒ぐらい途切れるレベル」のため、少しストレスを感じるレベルになります。

切替が遅かった理由は中継機がEasyMeshと呼ばれる高速ローミングを行う機能が非対応だった」ためです。

そのため、新たに「WEX-5400AX6/N」を中継機として購入し、設置することにしました。

ローミング改善のために新しく購入した中継機「WEX-5400AX6/N」

高速な切替ができるEasyMesh対応の「WEX-5400AX6/N」を購入しました。

この中継機を部屋①に設置したところ、ローミングは非対応のルータよりも高速になりました

ただ、ここでも課題が1つ発生しました。

それは・・・

親機と中継機の通信と同じ周波数の通信が干渉し、不安定になる

確かに、ローミングの速度も改善し、中継機側の通信速度も改善したのですが、親機と中継機の通信が無線のため、同じ周波数を使っている場合、度々干渉を起こし、通信が不安定になっていました。

では、どうやって対処したのか?

改善方法は「親機と中継機を有線接続する」ことです。

私の家では、モジュラージャックや配線がなかったので、自分で配線工事をやってみました。

配線工事を業者に頼むと高額だからね・・・

LAN配線工事後の無線品質は?

自宅で実施したLAN配線工事については、後日記事にまとめる予定です。

LAN配線工事を終え、親機と中継機を有線接続した後の無線品質は以下の値になりました。

測定場所TXレート(Mbps)
(2.4G / 5G)
RSSI(dBm)
(2.4G / 5G)
アンテナ数
書斎137 / 1200-18 / -47常時3本
リビング86 / 432-44 / -65常時3本
部屋①229 / 1200 -46 / -49常時3本
部屋②103 / 432-49 / -68常時3本
部屋③51 / 720-35 / -50常時3本
有線接続の品質
測定場所TXレート(Mbps)
(2.4G / 5G)
RSSI(dBm)
(2.4G / 5G)
アンテナ数
書斎229 / 1200-34 / -46常時3本
リビング229 / 960-51 / -58常時3本
部屋①86 / 72 -94 / -90常時2本(たまに1本)
部屋②137 / 432 -69 / -68常時3本
部屋③229 / 360-52 / -54常時3本
中継機なしの品質

上記の表からもわかる通り、RSSI値がかなり改善されていることがわかります。

また、5Gに関しては通信速度も改善しています。

2.4GはSwitchbot等のIoT機器を多く接続しているため、少し速度が遅くなっていますが、RSSIからは改善していることがわかります。

体感としてもストレスなく自宅のインターネットを使えてるので、とても快適です。

最後に

今回は、自宅の無線Wifiの品質改善のために実施したことをまとめてみました。

みなさんの参考になっていれば幸いです。

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