【ESXiインストール】CPU Mismatch・No Network Adapter

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はじめに

こんにちは。ネットワークエンジニアの「だいまる」です。

今回は自前サーバにVMwareのハイパーバイザーであるESXiをインストールした際のトラブルシューティングについて、まとめたいと思います。

インストール方法はVMwareのドキュメントや他のサイトにも記載があるので、そちらをご確認いただければと思います。

■参考ドキュメント①:https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/7.0/vsphere-esxi-702-installation-setup-guide.pdf

■参考ドキュメント②:https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20211224_kiso_vsphere_1_esxi.html

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パープル画面(CPU Mismatch)の対処方法

今回購入したInter I7 12世代CPU(Intel Core i7 12700 BOX 第12世代インテルCore i7プロセッサー CPU)とASUSのマザーボード(ASUS PRIME B660-PLUS D4)が、ESXi 未サポートとなっております。

そのため、CPU Mismatchエラーが発生しパープル画面に必ずなることがわかっています。

この原因はCPUのPlatform IDが想定と異なるため、発生するエラーだそうです。

暫定対処は起動前の黒画面でコマンドを入力

解決策は、ESXiの読込前の黒画面で「cpuUniformityHardCheckPanic=FALSE」のコマンドを入力し実行します。

このコマンドの入力により、一時的にCPU Mismatchが発生した場合でも無視して起動してくれるようになります。

恒久対処はESXiのCLI画面上でコマンドを入力

恒久対処は、ESXiにSSHログインし、CLI画面上で「esxcli system settings kernel set -s cpuUniformityHardCheckPanic -v FALSE」を入力します。

これでサーバの再起動、電源OFF/ONした際も自動でCPU Mismatchをスキップするようになります。

ESXiのSSHログイン方法は、以下の手順で実施します。

  1. トップページの「アクション」をクリック
  2. サービスメニューをクリック
  3. SSHを有効化
  4. SSHでログイン実施

遠隔からサーバの電源OFF/ON対応

恒久対処の実施後、なぜか数回CPU Mismatchが起動中に発生しサーバが停止する事象が発生しました。

今は一切発生していないのですが、最初の方は数回程、急にパープル画面に切り替わることがありました。

旅行中や外出時に発生した場合、すぐには対応できないため、対応策を講じる必要がありました。

今回講じた策は、「Switchbotの電源スイッチの利用」と「起動時にDHCPからIPアドレスを自動取得する設定」です。

この策を講じた理由は、急なパープル画面への遷移が発生した場合、サーバの再起動の実施とNetworkアダプタの設定をDHCPからの取得にすることでパープル画面遷移前の状態にリカバリーできることがわかっていたためです。

ただ、電源OFF状態(電力供給が一定時間途絶える)とサーバの電源ボタンを押さないと電源ONしないため、注意が必要です。(IPMI等あればいいのでしょうが)

今回講じた策の対応フローは以下の通りとなります。

STEP
CPU Mismatchによるパープル画面へ遷移
STEP
ICMP監視による通知と検知

ICMP監視によるESXiのDownを検知後、LINE Notifyによる通知がくる仕組みを構築

STEP
Switchbotアプリでサーバので電源OFF/ONを実施

※注意点:時間を開けずに電源OFF/ON実施する必要あり

STEP
ICMP監視の復活やブログアクセスへの復活を確認

※ESXiへリモートで入れる仕組みを構築した方がいいかも

No Network Adapterの対処方法

エラー事象と原因

このエラー事象は「マザーボードのNIC種別がインストールするESXiに適していない場合に発生」します。

今回、基本的によく調べずに購入したのが致命的なミスなのですが、購入したマザーボード「ASUS PRIME B660-PLUS D4」のNICがRealtekであったため、ESXiに対し未サポートでした。

サポート状況は、VMwareの公式ページで確認するのが早いと思います。

エラー画面
スピークバディ

対処方法

エラーが発生した場合でも対処方法はあるので安心して下さい。

対処方法はUSBのLANアダプタを購入し接続することです。

このサポート状況もVMwareの公式ページと製品のNIC情報で確認はできます。

今回利用したアダプタはたまたま持っていたLANアダプタを利用しました。

このアダプタであれば、確実に使えるので問題ないと思います。

接続後、このトラブルも解消し、無事にインストールできました。

最後に

今回は、VMwareのESXiのインストール時に発生したトラブルの対処方法についてまとめました。

この対処方法は調べてもあまり出てこなかったため、今回まとめてみました。

この記事が同じようなトラブルに遭っている人の役に立てればいいかなと思います!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • サーバー向けCPUのロードマップと見比べて見てみるとわかるのですが、サーバーのCPUって民生品より二世代くらい古いアーキテクチャ(やそのリファイン)が最新として採用されていることが多々あります。そのため、ESXのようなサーバー用途で機器を選ぶ際は、そのような事情も勘案してから選ぶと外れにくいかもしれません。

    あと、せっかく良い性能なので、intel製の内蔵NIC積んであげてもいいのでわ。。。と思いました。USB NICはあまり安定してつかえた覚えがないので(Amazonでも買えます)

    • コメントありがとうございます。

      内臓NICの購入は当時発想がなかったので、考えたいと思います。
      おっしゃる通り、あまり安定した通信ができているとは言えないですね。

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