はじめに
こんにちは。ネットワークエンジニアの「だいまる」です。
今回は、Windowsとの連携をするために利用する「Sambaサーバ」について、まとめてみたいと思います。
Sambaとは?
Sambaとは、「Windows上のファイル共有やプリンタ共有を可能にするシステム」になります。
SMB(Server Message Block)プロトコルを利用し、WindowsマシンからLinuxマシンへのアクセスを行います。
Sambaは昔からあるため、バージョンが複数存在し、それぞれ提供する機能が追加されています。

このバージョンごとの違いは押さえておきましょう!
Sambaバージョン | 提供機能 |
Samba 2.2 | ユーザ認証(smbpasswd) |
Samba 3 | ファイルサーバ/プリントサーバ/WINS ドメインコントローラ(NT) Active Directoryドメインへの参加 |
Samba 4 | ドメインコントローラ(Active Directory) |
ドメインコントローラやActive Directoryとは、「なんぞや?」と思った方は、ITmediaの「ドメインコントローラの役割とは」で理解するとわかりやすいと思います。
ここでは、ドメインコントローラとActive Directoryを以下のように定義しています。

Sambaで使う管理コマンドまとめ
Sambaの概要を理解した後は、数多くある管理コマンドを頭に入れていきましょう。
正直、私自身も勉強中のため、よく理解していないコマンドもありますが、その点はご容赦頂ければと思います。
net
これは、「windowsマシンをリモート管理するコマンド」になります。
# net (オプション)(プロトコル)(サブコマンド)(オプション)
このコマンドで何できるかわからないので、わかり次第まとめたいと思います。
smbclient
これも「SambaサーバやWindowsホストの共有リソースにアクセスするために使うコマンド」です。
# smbclient (オプション)(サーバ名)
smbcontrol
Sambaの主要デーモンである「smbd」、「nmbd」、「winbindd」にメッセージを送信するためのコマンドです。
# smbcontrol (対象)(msgタイプ)
msgタイプ | 詳細 |
close-share | 指定した共有リソースをclose(smbdのみ) |
reload-config | 指定デーモンの設定読込 |
kill-client-ip | 指定IPの切断(smbdのみ) |
ping | 指定対象にPingし、応答が来た対象のPIDを表示 |
samba-tool
このコマンドは、「Samba4のメインツールとなるコマンド」です。
# samba-tool (サブコマンド)
サブコマンド | 詳細 |
dns | DNS管理を行う |
domain | ドメイン管理を行う |
testparm | 設定ファイルの構文チェック |
user | ユーザ管理 |
smbpasswd
このコマンドは、「Sambaユーザの管理」です。
# smbpasswd (オプション) (ユーザ名)
オプション | 詳細 |
-a | ユーザ作成 |
-e | ユーザ有効化 |
-d | ユーザ無効化 |
-x | ユーザ削除 |
最後に
今回は、WindowsとLinuxのファイル・プリンタ等を共有する「Samba」というシステムについてまとめました。
次は「Samba」のConfigについてもまとめる予定です。