はじめに
こんにちは。ネットワークエンジニアの「だいまる」です。
今回は、私が社会人になってから学び始めた「セグメントルーティング」についてまとめていきたいと思います。

皆さんもこの記事をきっかけに勉強していきましょう!

セグメントルーティングとは?
昨今、ネットワーク業界に関わっていると「セグメントルーティング」という言葉をよく耳にすると思います。
これは、ソフトバンクや楽天、KDDIといった通信キャリアが、SRv6やSR-MPLSのようなセグメントルーティングを利用するネットワークを構築しているためです。
そもそもセグメントルーティングとは何なのか?
セグメントルーティングとは
送信元ルータで経由するルータ指定や送信先ルータ上での動作を決めるソースルーティング技術
この定義では、具体的なイメージがわかないと思うので、図を使って説明していきます。
通常のルーティングでは、OSPFやIS-ISといったIGPの最小コストとなる経路を通過します。
今回は以下の構成例を用いてイメージを深めていきましょう。

この例では、OSPFコストより赤線の経路に定まると思います。
これは各ルータに設定されているOSPFコストの影響を受けるため、各ルータ上で最短経路へのインタフェースが決まってくると思います。

一方、セグメントルーティングでは、OSPFコストの影響を受けずに送信元ルータで経路や各ルータ上での動作をあらかじめ定めることができるのです。

この場合、経路のチェックポイントが1つだけになってます!

では、なぜ最近の流行りなのか?
セグメントルーティングは、従来のネットワークと比較し、トラフィックエンジニアリングやネットワークプログラミングといった機能が比較的容易に導入できるメリットがあります。
5G/6GやAIが普及する昨今、レイヤの低いネットワークでも柔軟な対応が求められており、それに対応するため、各企業がこぞって導入しているのです。


まとめ
セグメントルーティングを学んでいく上で、まずは「セグメントルーティングとは?」について触れました。
これから「SR-MPLS」や「SRv6」について、実機確認も踏まえ触れていきたいと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
今年のMPLS-JAPANで話が出ていたけど、KDDIってまだSR-MPLSは検討中であって、導入してないと思う。。。
そうでしたが、ありがとうございます。
記事の方は修正いたしました。