はじめに
こんにちは。ネットワークエンジニアの「だいまる」です。
今回は自宅にブログ環境を構築してみたシリーズのトラブルシューティングの記事となります。
今回、ハマってしまったトラブルは2つ!!
- 画像アップロード時に上限容量を超過しアップできない
- プラグインを利用したローカルから本番環境への移行時に100%のまま動かない
画像がアップロードできない?思いの外ハマるWordpressのトラップ
1つ目のトラブルは、「容量の大きいデータ(画像や動画)をアップロードする際に、上限容量を超えてしまいアップロードできない」といった内容です。
WordPressのデフォルトのアップロード容量は、「128MB」と比較的小さい容量に設定されています。
画像や動画だと、少しいい画像を使うとすぐに容量を超えてしまう点やプラグインでのデータ移行ができなくなる恐れがあります。
上限容量の解決には行うことは、1つの設定変更のみで解決可能です。
ただ、上限容量の変更はあまりに大きすぎると不正ログイン等による攻撃を受けた際の影響も大きくなる可能性が高いので適度なサイズ変更をした方がいいと思います。
肝心な設定変更方法ですが「.htaccess」ファイルの編集を実施するのみで完了となります。
「.htaccess」ファイルは、wp-config.phpが置いてある同じディレクトリに保存されております。
コマンドで確認する場合は「ls -al」で確認すると出てきます。
変更内容は2行追加すればOK!!
「php_value upload_max_filesize」と「php_value post_max_size」の2つを変更するだけです。
# BEGIN WordPress
# "BEGIN WordPress" から "END WordPress" までのディレクティブ (行) は
# 動的に生成され、WordPress フィルターによってのみ修正が可能です。
# これらのマーカー間にあるディレクティブへのいかなる変更も上書きされてしまいます。
php_value upload_max_filesize 2048M #アップロードする1ファイルの最大容量
php_value post_max_size 2048M #1回でアップロードする最大総容量
php_value memory_limit 2048M #メモリ使用量の最大
# END WordPress
上記の設定を実施すれば、以下の通りアップロード容量に変更されております。
上限容量を変えたはずなのにデータ移行が100%から進まない?
アップロードの上限容量を変更したのに、「データ移行が100%から進まない事象」に当たる場合があります。
この事象は、リバースプロキシを使っている構成ならではのトラブルとなります。
その原因は、リバースプロキシ側のデータ転送上限容量がデフォルト値となっているため、転送不可となり100%のまま止まっている可能性が高いです。
この事象を解決するためにやることは、リバースプロキシの設定を変更するだけ!!
変更内容は以下の設定を追加するだけです!
server{
client_max_body_size 2048M; #これを追記するだけ
}
nginx.confに上記の1行をserverの配下に追加し、nginxを再起動すれば、指定した値の容量までのデータ転送が可能となります。
ちなみに、デフォルト値は最大転送容量は「1MB」になっております。
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