【若手エンジニア・初心者】自宅にサーバ(組立PC)を作ってみた話(部品編)

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目次

はじめに

こんにちは。ネットワークエンジニアの「だいまる」です。

今回はタイトルの通り、自宅にサーバ(組立式のPC)を構築したので、購入した部品や評価、失敗した点についてまとめていきたいと思います。

初めて組み立てる方は、部品選びって苦労しますよね・・・

なぜ自宅にサーバを設置しようと思ったのか?

今回、「なぜ自宅にサーバを設置しようと思ったのか?」

その理由は「3点」あります。

理由①:業務以外でネットワークの勉強をしたかった

まず1点目は、本業のネットワークに関わることですが「業務以外でネットワークを勉強したかった」からです。

社会人になってから本格的にネットワークに触り始めた私は周囲の優秀なエンジニアと比較すると、知識の差は歴然。。。。そこで業務以外でも勉強したいと思ったのが最初のきっかけです。

元々新卒で入った会社は「Cisco IOS-XR」がメインだったので、Cisco CMLのライセンスを購入し、兄弟のサーバを借用した上で勉強していました。

ただ、そのサーバもメモリが64GBと一般的に高スペックのサーバですが、CMLのIOS-XRは1ノード「最低 10GB」必要なため、もっと高スペックなサーバが必要でした。

電気代もかかるし、セキュリティも不安だったので自分で作りました

そこで、今回メモリ128GBのサーバを組み立てたのです。

購入後、働く会社が変わり、「Cisco以外のOS」にも触れる機会が多くなったため、購入してよかったと強く思っています。

理由②:サーバに関する知識・経験が欲しかった

2点目は、「サーバに関する知識・経験」が欲しかったためです。

このサーバに関する知識・経験とは、「LPICで学べるような知識やOSに関する知識、セキュリティ、Webアプリ開発等」の幅広い意味を持っています。

元々ラズパイを持っていたので勉強はしていましたが、深い知識は持っていませんでした。

自作のWebアプリを開発している経緯もあり、今回しっかり知識・経験を身につけ、ネットワーク以外も扱えるエンジニアになりたいと思ったのが2つめの理由になります。

理由③:Rasbperry Pi 3Bと4の2台では難しい・・・

3点目は、「現在の環境に満足できなくなった」ためです。

元々Raspberry Pi 3Bと4の2台持っていたのですが、性能がそこまで高くないため、理由①と理由②を満たす程十分ではありませんでした。

そのため、高性能なサーバを設置し、Raspberry PIはデータバックアップと壊してもいいサーバにしようと思い、購入したのが3つ目の理由になります。

実際に購入したサーバの部品とその感想

ここからは実際に購入した部品とその使い心地について触れていきたいと思います。

まずはどんな仕様にしたのか?

今回、私が求めていた性能を以下の表にまとめました。

項目求めていた性能
CPU高額過ぎない高性能なCPU
メモリIOS-XRを6ノード以上動かせる
SDDデータ保存を十分にできる量
消費電力電気代に大きく影響を与えない
サーバからの発声音睡眠・生活に大きな影響なし

上記の性能を考慮し、以下の部品を購入しました。

部品種別購入品評価価格
CPUIntel Core i7 12700 12世代・購入:¥54,376
・現在:¥48,980
メモリCRUCIAL DDR4 32GB 2枚・購入:¥28,200
・現在:¥19,580
マザーボードASUS PRIME B660-PLUS D4注意必要・購入:¥18,200
・現在:¥28,252
SSDSAMSUNG 970 EVO Plus(1TB)・購入:¥15,980
・現在:¥15,980
クーラー(水冷)NZXT RL-KRX73-01 Kraken X73・購入:¥23,304
・現在:不明
電源玄人志向 KRPWGA750W90・購入:¥12,100
・現在:¥13,109
 ※同機能タイプ
サーバBOXP10 FLUX・購入:¥13,380
・現在:¥11,100

Intel core i7 12700Kの評価は?

今回購入した「Intel core i7 12700K」を2年程利用していますが、特に不満なく利用できています。

むしろ、i5を購入したら性能不足、i9の場合は消費電力が少し大きいため、後悔していたかもしれません。

CPU種別費用消費電力性能
I7 12700K¥48,490125W定格3.6GHz(コア:12)
I5 12600K¥33,638125W定格3.6GHz(コア:10)
I9 12900KS¥62,980150W定格3.4GHz(コア:16)

メモリ 32GB 4枚の組み合わせは特に問題なし

サーバ購入当初は「64GBメモリを4枚購入した256GB構成」にすることを考えていました。

しかし、64GBメモリは1枚あたりの価格が「¥50,000」だったので、4枚購入すると「20万円」にもなってしまいます。

さすがに無理だと思ったので、「256GB構成」を諦め、「32GBメモリ4枚を搭載した128GB構成」にしました。

だいまる

今思うと過剰投資にならずに良かったなと思います

結果は、相性が悪い等の不具合もなく、2年間故障もせずに使い続けることができています。

ASUS PRIME B660-PLUS D4を購入してミスったこと

今回、「ASUS PRIME B660-PLUS D4」を購入したのですが、致命的なミスをしました。

そのミスとは「VMwareのESXIに対応していなかった」ためです。

2024/10現在、VMwareはBroadcomに買収され、ESXIの無料ライセンスも無くなったため、個人でESXIを利用する機会はほとんどないと思うので、考慮不要になると思います。

しかし、ESXI以外のハイパーバイザー等を利用する場合は、サポート状況をしっかり確認してから購入することをお勧めします。

もし誤って購入した場合でも対処法は存在するので問題はないです。(以下の記事の様な)

データ保存に最重要なSSDは「Samsung製SSD」

検討当初は「2TB」分のSSD購入を予定していましたが、予算面から「1TB」に変更しました。

ネットで調べていると「各部品との相性やメーカーによっては短期間で故障することが多々ある」と目にしたので、大手であるSamsung SSDを購入しました。

結果として、2年間 Downさせることなく利用していますが、故障もなく安定的に利用できております。

冷却効果と静音性を重視した結果、選択した「水冷式」と「P10 Flux」

自宅に設置することで気になる点の1つである「音」

我が家は当初1LDKの賃貸アパートだったので、音がうるさいと日常生活に支障をきたす可能性がありました。

そのため、静音性重視の箱である「P10 FLUX」を選択しました。

P10 FLUX」自体は音も静かでほとんど気にならないので充分満足して使っています。

一方、「静音性重視 =機密性が高い」ため、サーバの熱を冷却するためには向いていない箱になります。

熱問題は消費電力問題や部品の故障等につながるため、解決すべき課題となります。

機密性が高い箱の場合、「空冷式」だと空気が循環せず冷却効率が低下することから「水冷式」を選択しました。

今回購入した「NZXT RL-KRX73-01 Kraken X73」も安定稼働しており、問題なく使えています。

最後に

今回購入した部品でサーバを組立て、2年間、継続運用していますが、ESXIとの相性問題によるDown以外は安定稼働を続けております。

月々の電気代は実測値で30kwh程度(¥1,000〜¥1,500)になるので、ブログによる収益化ができれば無視できるレベルだと思います。

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