【ネットワーク入門】マルチキャストを構成するディストリビューションツリー

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はじめに

こんにちは。ネットワークエンジニアの「だいまる」です。

今回は、マルチキャストの基礎編としてディストリビューションツリーについてまとめていきたいと思います。

ディストリビューションツリーとは?

マルチキャストを学ぶ上で欠かせないのは「ディストリビューションツリー」です。

マルチキャストは、1対Nの通信を行うために各ルータでパケットをコピーし、枝分かれしていきます。

この枝分かれは、全ルータに向けて実施されると通信帯域の非効率的な利用やルータの負荷増加につながります。

そこでマルチキャストパケットを効率よく送信するために作成されるのが「ディストリビューションツリー」というわけです。

詳解IPマルチキャスト
〜概念からCisco製品での設定例まで〜

2つのディストリビューションツリー

このディストリビューションツリーには、送信者が根(Root)となる「送信元ツリー」ランデブーポイント(RP)が根(Root)となる「共有ツリー」の2種類あります。

ここでは、この2種類のツリーについて、まとめていきます。

送信元ツリー

送信元ツリーとは、「各送信者ごとに作成されるツリー」です。

このツリーのメリット・デメリットなどを表にまとめてみました。

項目目的
利点送信者から受信者までが最短
課題ルータの負荷増大や通信帯域の効率性が欠ける
利用例PIM-DM
項目目的
メリット送信者から受信者までが最短
デメリットルータの負荷増大や通信帯域の効率性が欠ける
利用ケースPIM-DM

Cisco IOSでは「show ip mroute」では、送信元とマルチキャストアドレスグループが記載された組み合わせで確認することができます。

出力結果
Router1#show ip mroute
(192.168.10.2, 239.1.1.1), 00:00:07/00:02:52, flags: PT
  Incoming interface: GigabitEthernet0/1, RPF nbr 10.1.0.2
  Outgoing interface list:
    GigabitEthernet0/2, Prune/Dense, 00:00:07/00:02:52, A

共有ツリー

共有ツリーとは、「ランデブーポイント(RP)を根(Root)としたツリー」です。

項目目的
利点ルータの負荷軽減や通信帯域の有効活用
課題送信元から受信者までが最短にならない場合がある
利用例PIM-SM
項目目的
メリットルータの負荷軽減や通信帯域の有効活用
デメリット送信元から受信者までが最短にならない場合がある
利用パターンPIM-SM

これもCisco IOSでは「show ip mroute」では、送信元が「*」とマルチキャストアドレスグループが記載された組み合わせで確認することができます。

出力結果
Router1#show ip mroute
(*, 239.1.1.1), 23:38:31/00:03:19, RP 10.0.1.1, flags: S
  Incoming interface: Null, RPF nbr 0.0.0.0
  Outgoing interface list:
    GigabitEthernet0/2, Forward/Sparse, 23:36:22/00:02:34
    GigabitEthernet0/1, Forward/Sparse, 23:38:31/00:03:19
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最後に

今回は、マルチキャストで利用されるディストリビューションツリーについて、まとめてみました。

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